福餅まきなどが行われ、地区の住民らでにぎわった「上郷しなちく雪まつり」=3月9日、津南町上郷宮野原
福餅まきなどが行われ、地区の住民らでにぎわった「上郷しなちく雪まつり」=3月9日、津南町上郷宮野原

 2011年3月12日未明に発生した新潟・長野県境地震から14年。被害が大きかった津南町上郷地区では、地震を教訓に住民組織「上郷地区振興協議会」が結成された。地域の要支援者が分かるマップの作成や防災訓練を行い、住民の交流イベントも開いている。関係者は「減災の鍵は地域による共助」と考え、今後も住民の絆を深め、教訓を風化させず、防災意識を高めていきたいとしている。

 3月9日、大地の芸術祭の拠点施設、上郷クローブ座で「上郷しなちく雪まつり」が開かれた。「地域の防災は、みんなが集まることから」をスローガンに、上郷地区振興協議会が主催。「しなちく」は信濃川と千曲川から名付け、両県のつながりを表した。

 雪...

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