新潟県三条市が発注した興野公園(興野3)地下の雨水調整池整備工事で、現場周辺の家屋が傾き、住民が体調不良を訴えていることについて、滝沢亮市長は3月13日の定例記者会見で弁護士による事実確認の結果を踏まえて対応するとの認識を示した。

 被害は8軒で発生し、家屋被害に対しては補償を順次、進めている。住民の30代男性が腰痛、耳鳴りなどの不調を訴えているが、市は現時点では因果関係を認めていない。

 男性によると、市の代理人弁護士から2月28日付で、日本建築学会ホームページの記載を根拠に「1000分の8(長さ1000ミリ当たり8ミリの傾斜)で傾斜を強く意識」などと説明する文書が送付された。文書は、体調不良...

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