
ノドグロの稚魚を海中に放流する海洋高の生徒ら=3月18日、糸魚川市の筒石沖(近畿大提供)
新潟県糸魚川市の海洋高校と近畿大(大阪府)は3月18日、共同して育てた高級魚ノドグロ(アカムツ)の稚魚を糸魚川市の筒石沖に放流した。稚魚の放流は2024年に続き2回目。25年は4月上旬までに24年の5倍近い約3万7000匹を海に戻す予定で、数年後の漁獲につながることを期待している。
ノドグロの養殖技術の確立を目指す高大連携協定に基づく共同研究の一環。24年は近畿大水産研究所富山実験場(富山県射水市)が能登半島地震で被災し、放流できたのは約8000匹だった。
放流したのは、24年9月に上越沖で採卵し、人工授精でふ化させた稚魚。大半の個体は富山実験場で初期飼育を行い、海洋高の資源育成コースの2年...
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