最盛期を迎えたシロウオ漁。シロウオを入れた籠を持つ曽我久男さん=4日、佐渡市八幡
最盛期を迎えたシロウオ漁。シロウオを入れた籠を持つ曽我久男さん=4日、佐渡市八幡

 佐渡市の春の味覚、シロウオ漁が最盛期を迎えている。佐渡市八幡の国府川河口で4日、透き通ったシロウオが取れ、籠の中でピチピチと元気に跳ねていた。

 シロウオは体長4〜5センチほどのハゼ科の魚。春になると産卵のため、海から川に遡上(そじょう)する。

 シロウオ漁を長年続けている佐渡市四日町の曽我久男さん(72)は、今年も3月中旬から手製の仕掛けを使って漁を始めた。例年は3月中旬から下旬ごろまでに最盛期を迎えるが、今年は10日ほど遅いという。数分おきに仕掛けを引き上げると、網にあめ色の姿を見せた。

 曽我さんは昨年よりは量が多いとし、安堵(あんど)の表情を浮かべた。「躍り食いを食べられるのは今の時季だけ...

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