
日程を土曜に変更したことで集落外の“助っ人”の力を借り、約40年ぶりに公民館前などで芸能を披露した大倉祭り=佐渡市大倉
佐渡島は春祭りシーズン真っ盛り。各集落で鬼太鼓などの伝統芸能が披露されている。ただ、過疎高齢化による担い手不足が深刻化し、長年続いた日程や内容を変更する例が相次いでいる。
佐渡文化財団によると、今年は4月に行われる約80の祭りのうち、少なくとも7カ所で日程や内容の変更があった。祭りの日が固定されている場合、平日は人手確保がさらに困難になるため、土日曜に変更したり、門付けなどの芸能を縮小したりしている。担い手を、集落の男性から、集落外の人や女性に広げている例も少なくない。
高齢化も深刻で、70代、80代が芸に参加している集落もあるが、門付けなどは中高年には体力的に厳しく、若者がいる集落でも、祭...
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