農林水産省がまとめた2023年11月の「漁業センサス」からは、県内の漁業の置かれた厳しい状況が明らかになった。海や漁業の現状を考える新潟日報社の長期企画「碧(あお)のシグナル」でも昨年11月〜今年1月に海の漁業者を対象にしたアンケートを実施。漁獲量、収入の減少や担い手確保への不安が浮かんだ。一方、自然の中で仕事ができるといった漁の魅力も見えてきた。漁師たちのつぶやきを通し現状を探る。

 県内で漁業者の高齢化が深刻になる中、漁業が今後も続いていくためには、担い手の確保が重要になる。新潟日報社のアンケートからは、先代から漁師を引き継いだ人が少なくない中で、次世代にバトンをつなぐことが課題になってい...

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