県内の都市部と郡部とで歯科医院数の偏り方が広がっている。歯科医の高齢化や後継者不足から、特に郡部で廃業が増えているためだ。県歯科医師会や県は、学生を対象にした地域見学会を催すなど歯科医の確保に乗り出しているが、まだ結果につながっていない。偏在を解消し、住民ニーズに応える態勢を維持できるか、模索が続く。

 県によると、県内7医療圏別にみた人口10万人当たりの歯科医院数(2022年)は、新潟の61・1に対し魚沼33・8、佐渡36・6などと地域差が大きい。出雲崎町と粟島浦村には歯科医院がない。

 歯科医院数の推移を見ると、特に郡部での減り方が大きい。2013年から23年にかけ、新潟は536から524と...

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