
与板地域の商店街に架かるアーケード。老朽化で解体されることになった=長岡市与板町与板
長岡市与板地域で、国道の両脇を合わせ1・7キロにわたって連なる商店街のアーケードが、老朽化のため撤去されることになった。地元町内会が高齢化するなどで、維持管理費用の捻出が難しくなってきたことも、背景にある。早ければ夏に解体が始まる。買い物客らに長年親しまれてきたアーケードが、役割を終える日が近づいている。
「小さい時からあった風景。ないのが考えられないくらいだ」。与板の商店街で食料品店を営む男性(70)は、道路沿いに延びるアーケードを見つめて語った。
店には、徒歩や手押し車を押して買い物に来る高齢者も多い。雨や雪、日差しから買い物客を守ってきたアーケードは、幼い頃から日常に溶け込んでいる存在でもある。「撤去されることに寂しさはある」と話した。
与板地域は...
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