
精巧に複製された襖絵の前で行われた蔵春閣での贈呈式=新発田市諏訪町1
新発田出身の実業家、大倉喜八郎ゆかりの日本建築「蔵春閣」(新発田市諏訪町1)の移築、復元工事を手がけた大成建設(東京)が、移築前の建物にあった襖絵(ふすまえ)の複製品を市に寄贈した。市は蔵春閣の開館2周年に合わせ、2階大広間に設置。二階堂馨市長は「蔵春閣の全てがそろった気持ちだ」と謝意を示した。
寄贈したのは、喜八郎が東京・向島に別邸として蔵春閣を建てた際、大広間に飾っていた、尾形光琳作とされる10枚の襖絵などの複製品。ヒノキの木や秋草が描かれている。実物は、東京の三井記念美術館が所蔵している。
4月下旬に蔵春閣で目録の贈呈式が行われ、大成建設北信越支店長の冨永正さんが「襖絵をようやく取り付...
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