新芽を摘み取る茶摘み衆の人たち=5月13日、村上市肴町
新芽を摘み取る茶摘み衆の人たち=5月13日、村上市肴町

 「北限の茶どころ」として知られる村上市で13日、新茶の摘み取りが始まった。市内で茶の製造・販売を手がける「常盤園」の茶畑では、朝から茶摘み衆(しょ)と呼ばれる人たちが手際よく新芽を摘み取っていた。

 茶の品種は「やぶきた」で、今年は4月の気温が低かった影響から芽が伸びず、例年より1週間ほど遅い初摘みとなった。

 朝の日差しを浴びて黄緑色に輝く茶畑で、茶摘み衆の7人は7〜10センチほどの新芽を竹かごに入れていった。この日に手摘みした約100キロ分は、すぐに隣接する工場に運ばれ、蒸して乾燥させるなどの作業を経て15日には店頭に並ぶ。

 常盤園の矢部智弘社長(39)は「4月の寒さで心配したが、色合いを見...

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