鈴木力市長(右)に母・和子さんについて話す捧和雄さん(中央)と、開維さん=燕市役所
鈴木力市長(右)に母・和子さんについて話す捧和雄さん(中央)と、開維さん=燕市役所
鈴木力市長(右)に目録を手渡す捧和雄さん(中央)と、開維さん=燕市役所

 燕の洋食器産業発展に尽力した8代目捧吉右衛門の三女に当たる捧和子さん(95)=仲町=が、市内の図書館の蔵書の充実にと、市に500万円を寄付した。歴史を持つ家業を支え続けた半生を振り返った、自身の歌集も併せて贈りたいとした。

 捧さんは燕物産(小池)の前身である「捧吉右衛門商店」の創業家に生まれた。兄が亡くなったことなどから、婿入りした夫・百輔さんとともに家業を継ぎ、燕産地の激動の時代を歩んだ。

 一方、読書が好きだったこともあり、市図書館協議会の委員を18年にわたり務めた。短歌にも長年親しみ、2005年には歌集「銀の歳月」を出した。

 高齢の捧さんに代わり、4月上旬、捧さんの長男和雄さん(72)=...

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