北越コーポレーション(長岡市)は15日、新たな買収防衛策を導入すると発表した。大株主の大王海運(愛媛県)グループを対象に導入している現在の防衛策に代わり、新たに対象を限定しない防衛策を6月開催の株主総会で決議する。大株主同士が共同歩調を取ることを懸念した措置。

 同社に対しては昨年6月の株主総会で、大株主の香港の投資ファンド「オアシス・マネジメント」から岸本晢夫社長の解任を求める株主提案が出された。別の大株主である大王海運もオアシスとの同調を表明し、社外取締役選任などの株主提案をした。いずれの提案も賛成少数で否決された。

 大王海運に対しては、大規模買い付け行為に対して事前に説明書の提出を求める...

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