
漂着したクジラの死骸を慎重に回収する西澤真樹子さん(右)ら=佐渡市背合
佐渡市の真野湾海岸に5月上旬、クジラの死骸が漂着し、研究者らが標本にするため骨を回収した。体長は4・38メートルで、オウギハクジラ属の一種とみられる。標本は博物館などに保存され、研究に活用される予定。
佐渡市によると、クジラは8日、大小地区で市民が発見した。既に死んでおり、波に流されて350メートルほど東側の背合地区の海岸に上がった。
14日の回収作業には、大阪市立自然史博物館を拠点とする骨格標本作成チームの西澤真樹子団長が参加。新潟大の教員や学生も加わった。一行はカッターナイフなどを使い、部位ごとに慎重に骨を取り出した。
4メートル超の巨体は遠くからも目立ち、通りかかったドライバーが...
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