定例記者会見で質問に答える花角英世知事=5月28日、県庁
定例記者会見で質問に答える花角英世知事=5月28日、県庁

 東京電力柏崎刈羽原発新潟県の柏崎市、刈羽村にある原子力発電所で、東京電力が運営する。1号機から7号機まで七つの原子炉がある。最も古い1号機は、1985年に営業運転を始めた。総出力は世界最大級の約821万キロワット。発電された電気は主に関東方面に送られる。2012年3月に6号機が停止してから、全ての原子炉の停止状態が続いている。東電が原発を再稼働させるには、原子力規制委員会の審査を通る必要がある。7号機は2020年に、6号機は2025年に全ての審査に「合格」した。7号機は2024年6月に技術的には再稼働できる状況が整った。再稼働東京電力福島第1原発事故を踏まえ、国は原発の新規制基準をつくり、原子力規制委員会が原発の重大事故対策などを審査する。基準に適合していれば合格証に当たる審査書を決定し、再稼働の条件が整う。法律上の根拠はないが、地元の自治体の同意も再稼働に必要とされる。新潟県、柏崎市、刈羽村は県と立地2市村が「同意」する地元の範囲だとしている。の是非を巡り、県民の意向を見極める手法の一つとして21日に初めて開いた首長との懇談会で、賛否を示さなかった首長がいたことについて、花角英世知事は28日の定例記者会見で「悩みを抱えているということも一つの情報。私自身の受け止めをまとめたい」と述べた。残る4ブロックの懇談会は夏までに順次開く意向も示した。

 県内首長との懇談会は県内5ブロックごとに開催。本年度の皮切りとなる魚沼ブロックの会合が21日に魚沼市で開かれ、十日町、南魚沼、魚沼、湯沢、津南の5市町長が出席した。

 会合では「市民の意見を集約し、知事に伝えたい」(関口芳史・十日町市長)「再稼働について今の段階で申し...

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