詩集を手に「瞽女の深い祈りは生きづらさを抱えた現代の人たちにも通じると思う」と語る国見修二さん=妙高市
詩集を手に「瞽女の深い祈りは生きづらさを抱えた現代の人たちにも通じると思う」と語る国見修二さん=妙高市

 妙高市の詩人、国見修二さん(71)が目の不自由な女性旅芸人・瞽女(ごぜ)を題材にした詩集「瞽女-祈り」を出版した。瞽女が訪れた新潟と山形、福島、長野の4県の寺社や石仏などを巡り、51編の詩にまとめた。国見さんは「瞽女は祈ることで救われ、苦難を乗り越えた。心に響く詩が一つでもあればうれしい」と話している。

 国見さんはこれまで、瞽女に関する詩集やエッセーなどを4冊発刊してきた。今回の詩集は信心深かった瞽女が祈りをささげたエピソードが残る4県31カ所を約2年かけて巡り、詩にまとめた。

 51編の詩は、国見さんが瞽女や、瞽女を迎え入れた村人らの立場になり、それぞれの思いをくみ取る形で創作した。山形県小...

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