
日産自動車向けの電装部品を製造する宮本警報器の十日町工場=十日町市
電気自動車(EV)の普及や自動運転技術の進化などにより、自動車業界は「100年に1度の大変革期」を迎えている。技術開発が急速に進み、新たなサプライチェーン(供給網)体制の模索が続く。足元ではトランプ米政権の高関税政策に揺れるが、県内のサプライヤーも変革の波に乗り遅れまいと生き残りをかける。製造業の現場を歩いた。(3回続きの2)
昨年暮れから春にかけ、自動車業界を揺るがす大きな出来事が相次いだ。12月にホンダ、日産自動車の統合協議が急浮上。年が明けて1月には米国の第2次トランプ政権が発足し、高関税政策を打ち出した。業界は下請けを含め翻弄(ほんろう)され続けている。
十日町市に工場を構える、電装...
残り1354文字(全文:1654文字)