耕作放棄地に自生するワラビを収穫する高齢者と学生たち=新発田市上三光
耕作放棄地に自生するワラビを収穫する高齢者と学生たち=新発田市上三光

 新発田市上三光の耕作放棄地で、敬和学園大の趙晤衍(ジョオヨン)教授とゼミ生が、高齢者と一緒に山菜のワラビを収穫した。農業と福祉をつなぎ、障害のある人や高齢者の社会参画を目指す取り組みの一環。参加者は夢中でワラビを摘み取り、30分ほどで手にした袋をいっぱいにしていた。

 趙教授は地域福祉が専門。農業従事者は高齢化して担い手が足りず、障害のある人たちの就労に向けた支援も十分ではない。こうした現状を受け、耕作放棄地を活用したプロジェクトを進めてきた。

 ワラビの収穫体験は5月中旬にあり、「お年寄りに土や緑に触れてもらい、生きがいや日々の楽しみを見つけてほしい」と初めて企画した。市内の高齢者施設の利用者...

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