水道管のバルブを操作する職員。冬季はバルブが雪に埋もれて位置が分からなくなる=長岡市水道町2
水道管のバルブを操作する職員。冬季はバルブが雪に埋もれて位置が分からなくなる=長岡市水道町2

 水道管の漏水事故の被害拡大を防ごうと、バルブなどの正確な位置情報を把握するシステムの開発に、長岡市が取り組んでいる。冬季には通水を止めるバルブが雪に埋もれ、漏水事故が発生した際に、位置の特定に時間がかかっていた。システムをつくり上げることで、バルブを早く見つけ、被害の拡大や長期化を防ぐ。

 漏水時に被害拡大を防ぐためには、漏水箇所周辺のバルブを閉め、水の流れを止める必要がある。冬季は図面や職員の感覚を頼りに、雪を掘り続けなければならず、長岡市では発見まで4時間近くかかることもあったという。

 開発中のシステムは、市内約3万6千カ所にあるバルブなどの設備の正確な地理座標を、工事現場などで活用されて...

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