漁で使うカニ籠の編み目を直す本山誠さん。雌を逃がすため編み目の大きさが決められている=6月上旬、糸魚川市の能生漁港
漁で使うカニ籠の編み目を直す本山誠さん。雌を逃がすため編み目の大きさが決められている=6月上旬、糸魚川市の能生漁港

 ベニズワイガニ漁が盛んな糸魚川市能生地域。漁港の一角で6月上旬、「誠栄丸(せいえいまる)」船主の本山誠さん(61)が漁で使うカニ籠を指さし、「この編み目から雌が逃げていくんだ」と教えてくれた。ひし形の編み目の対角線は、県の方針で15センチ以上と決まっている。

 ベニズワイガニは雄に比べ、雌の体が小さい。そのため、籠を海底に入れてから1週間ほどすると、餌がなくなり、雌だけが籠から出ていく仕組みだ。

 上越漁業協同組合能生支所でカニ漁を営む船は...

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