
ながさき一生さん(左)と宮原正典さん
資源の不安定化や漁業者の収入減少といった課題に直面する水産業。どう将来像を描けばよいのか-。糸魚川市の漁師の家庭で育ち、魚の魅力を発信する「さかなプロダクション」代表取締役のながさき一生(いっき)さん(40)と、資源管理に詳しい元水産庁次長の宮原正典さん(70)に聞いた。
◆さかなプロダクション代表取締役・ながさき一生さん「ブランド化は一点突破で」
-新潟県の漁の特徴は。
「漁獲量では全国の中位だが、新潟県沖は東西からの海流が交わる辺りで、たくさんの種類の魚がいる。400種類弱が水揚げされているのではないか。まとまって揚がるのは、白身魚やエビ、カニといった甲殻類。抜群にうまい」
-ただ漁師からは収入減を嘆く声があります。
「環境面では魚種が以前と変わったり、漁獲量が減った...
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