万博に出展する新作のコンセプトを語る杉浦充宜さん。後ろは「おいこっと」の制服、テーブルの上は着物の帯からリメークした靴=十日町市上野甲
万博に出展する新作のコンセプトを語る杉浦充宜さん。後ろは「おいこっと」の制服、テーブルの上は着物の帯からリメークした靴=十日町市上野甲

 着物産地の十日町市に移住し、廃棄されたりタンスに眠っていたりした着物を新たに洋服や靴に仕立て直しているデザイナーが、開催中の大阪・関西万博に作品を出展する。持続可能な取り組みを発信するとともに、「地域が育んだ着物の良さを改めて知ってほしい」と意気込んでいる。

 このデザイナーは十日町市上野甲の杉浦充宜(みつよし)さん(34)。万博で発表する新作は女性用の5点。複数の着物の生地から再生したワンピースや、捨てるに捨てられないと譲り受けた反物から仕立てた衣装などを予定している。

 コンセプトは、捨てられるはずだった素材を再利用するサステナブルな衣装。現在制作中で、7月13日から新潟県のブースに展示され...

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