盆踊り「よいやさ」を踊る田毎の月を守る会のメンバーら=十日町市飛渡地区の三ツ山集落
盆踊り「よいやさ」を踊る田毎の月を守る会のメンバーら=十日町市飛渡地区の三ツ山集落

 水が張られた棚田に映る満月を楽しむ「田毎(たごと)の月観月会」が、十日町市飛渡(とびたり)地区の三ツ山集落で開かれた。厚い雲に阻まれ、月が姿を現すことはなかったが、集落の人らが盆踊りを披露し、にぎやかな声が集落に響き渡った。

 観月会は明治時代に始まったとされる。一度は途絶えたが、地元有志が1986年に復活させた。中越地震などで中断を余儀なくされたが、住民らが守り続けている。

 2日間の日程で、10日は雨で中止となり、満月の11日は曇り空が広がる中、約30人が月と棚田が織りなす幻想的な世界を見ようと集まった。

 月が出るのを待つ間にと、集落の住民や水田を持つ人らでつくる「田毎の月を守る会」メンバー...

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