
実演を通して、のぞきからくりの面白さを紹介した講座=22日、新潟市中央区東堀通6
新潟市西蒲区巻地区に残り、市有形民俗文化財に指定されている「のぞきからくり」の魅力を紹介する講座が22日、新潟市中央区東堀通6の「映像カフェ・座タイム」で開かれた。約10人の参加者は、かつて庶民を魅了した技術と口演の奥深さに触れた。
のぞきからくりは娯楽用の仕掛け屋台で、口上師の節回しに合わせ、情景を描いた絵が切り替わるのをのぞき窓から眺める。大道芸として江戸後期から昭和初期まで国内で広く流行したが、巻地区では実演可能な状態で現存しており、全国的にみても貴重だという。
講座はNPO法人「にいがた映像ギャラリー」が企画した。屋台は大がかりで持ち込めないため、口上師で市巻郷土資料館元館長の土田年...
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