梅田希未さん(右)の自宅に保管されていたこけしを展示する石本敏朗さん。大小さまざまなサイズのこけしがギャラリーに並んでいる=五泉市阿弥陀瀬
梅田希未さん(右)の自宅に保管されていたこけしを展示する石本敏朗さん。大小さまざまなサイズのこけしがギャラリーに並んでいる=五泉市阿弥陀瀬

 五泉市阿弥陀瀬のそば店「阿弥陀瀬」に併設されたギャラリー「蔵」が、東北地方の伝統工芸品として知られるこけし約300体を展示している。こけしの多くは市内の女性宅に眠っていたもので、こけし愛好家の店主の目にとまり、披露された。表情や胴模様が多彩で個性豊かな品々が並んでいる。

 こけしを自宅で保管していたのは五泉市今泉の梅田希未(きみ)さん(94)。夫がこけし好きで、1955年頃から夫婦で岩手県や山形県など東北地方に旅行に出掛けるたびにこけしを集めてきたという。30年ほど前に夫が亡くなった後、自宅で飾るなどして保管してきた。

 阿弥陀瀬の店主、石本敏朗さん(82)もこけしの愛好家だ。知り合いの梅田さん...

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