
スーパーのコメ販売コーナー。備蓄米は売り切れ、4000円以上の県産米が並べられた=7月2日、三条市
20日投開票の参院選で大きな争点となっているのがコメ問題だ。昨夏から続く価格高騰で、国民の関心は一気に高まった。新潟県は日本一のコメどころ。県民は値段にも品質にも敏感で、「令和のコメ騒動」を契機に、農政に対する疑問の声も出ている。消費者や生産者、流通関係者に、それぞれの思いを聞いた。(4回続きの1)
三条市のスーパー「マルセン」のコメ販売コーナーには2日、5キロ4000円以上の県産米が並んだが、備蓄米はなかった。買い物に来た市内の女性(79)は「来月にも自宅のコメが底を突きそう。安い備蓄米があるといいのだけれど」と声を落とした。
6月末に随意契約の備蓄米を税抜き1780円で販売したマルセン。...
残り1114文字(全文:1414文字)