管理する田んぼを示す地図を囲み、ほ場整備について話し合うエフ小杉の横野豊吉さん（右）ら＝新潟市江南区小杉
２０日投開票の参院選で大きな争点となっているのがコメ問題だ。昨夏から続く価格高騰で、国民の関心は一気に高まった。新潟県は日本一のコメどころ。県民は値段にも品質にも敏感で、「令和のコメ騒動」を契機に、農政に対する疑問の声も出ている。消費者や生産者、流通関係者に、それぞれの思いを聞いた。（４回続きの２）
日本屈指の穀倉地帯である越後平野。夏の日差しを浴びて稲が伸び、緑の田んぼが一面に広がる。
阿賀野川沿いの新潟市江南区小杉地区で水田約５０ヘクタールを作付けする農業法人「エフ小杉」。コシヒカリなど品種別に田んぼを色分けした地図を眺めて、代表理事の横野豊吉さん（６３）は「今は飛び地もあるが、田んぼが...
残り1106文字（全文：1406文字）
