
活動の意図を語る十日町彫刻振興団のメンバー。左から田村晃夫さん、代表の藤巻秀正さん、小林実さん=十日町市住吉町
彫刻家に作品を無償で提供してもらい屋外展示をさらに充実させる活動を、十日町市で有志が始めた。主に小作品を想定し、「身近な彫刻に触れて心を温めて」と彫刻のまちづくりを目指す。メンバーは、作品の所有者になり屋外展示場所を提供する市民や事業所を募っている。
取り組むのは新たに発足した十日町彫刻振興団。二科会評議員などを務めた彫刻家の藤巻秀正さん(88)が代表を務める。藤巻さんによると、十日町市には屋外に約200点の彫刻が点在。寄贈された彫刻で、既存作品群の隙間を埋めることをイメージする。試験的に高さ50〜70センチの彫刻を医院などに設置したところ親しまれ、「小さい作品は威圧感なく市民の目に映る」(...
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