
3日に閉会した新潟市議会6月定例会で、西堀ローサの運営会社に対する市の債権放棄問題を巡り、市が提案した議案が50年ぶりに本会議で否決された。背景には、中原八一市長を支える与党会派だけでは市議会の過半数に届かないという事情がある。野党会派が一致して反対すると議案が通らないケースが出てきたことで、来年に任期満了を迎える中原市政の不安要素をのぞかせる形となった。
西堀ローサの運営会社に貸し付けた9億円と遅延損害金の債権が回収できなくなった責任を取り、中原市長の8月分給与を減額10分の1とする議案。3日、本会議の採決に先立つ討論では、市の責任の取り方が不十分だとして反対する意見が相次いだ。
共産党市...
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