7・11水害時、関川の濁流で削られた付近に立つ平出武さん=10日、妙高市美守
7・11水害時、関川の濁流で削られた付近に立つ平出武さん=10日、妙高市美守

 上越地域に甚大な被害が出た1995年の「7・11水害」から11日で30年となった。関川と姫川流域が氾濫し、県などによると、死者1人、行方不明1人、浸水被害は4000戸以上に及んだ。妙高市では関川を中心に堤防が決壊し、川沿いの美守(ひだのもり)町内は家屋が流失した。町内会長の平出武さん(64)は30年前、市職員として災害現場を駆け回った。「あの日を決して忘れてはならない」。その思いを胸に節目となる11日夜、住民対象の防災学習会を初めて開く...

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