
登山道脇に、アカマツの苗木を植える住民たち=胎内市蔵王
胎内市と村上市にまたがる高坪山にある国指定史跡「蔵王権現(ざおうごんげん)堂跡」に至る登山道のアカマツ林を復活させるため、胎内市蔵王集落の住民が苗木を植樹した。歴史ある地域の宝を守り、後世へ引き継いでいこうと作業に汗を流した。
高坪山は標高約540メートル。胎内川と荒川の間にそびえ、地元では古くから蔵王山と呼ばれている。
蔵王権現堂は奈良時代の創建で、一帯は修験者の修行の場だった。明治時代、神仏分離により金峰神社と改名し、麓の蔵王集落に移された。周辺には、戦国時代に築かれた国指定史跡の黒川城跡もある。
植樹は、蔵王区長の片野英男さん(68)が中心になって企画した。作業したのは標高約340〜4...
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