
自費出版した本を手に半生を語る長谷川茂子さん
新潟水俣病について長年にわたり本紙窓欄に投稿を続けてきた新潟市西区の主婦、長谷川茂子さん(81)が自伝「私の旅」を自費出版した。
自伝には、1971年に本県でも水俣病が発生しているのを偶然知り、解決を願って新潟水俣病の患者や支援者と交流を深めてきたことなどをつづった。その時々の思いを書いた窓欄への投稿は、97年を皮切りに50回以上に上る。
2024年元日の能登半島地震後、長谷川さんは大きな揺れのショックで不眠に悩まされた。書く意欲が湧かずにいた折、新潟水俣病の被害者らの温かな励ましを受け、再び筆を執ったという。...
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