離れて立つ日豪それぞれの追悼碑を手をつないで結ぶ生徒たち=上越市川原町
離れて立つ日豪それぞれの追悼碑を手をつないで結ぶ生徒たち=上越市川原町

 上越市の名立中学校1年生が、太平洋戦争中に直江津捕虜収容所があった川原町の平和記念公園を訪れた。上越日豪協会のメンバーから、強制労働の末にオーストラリア兵捕虜60人が亡くなり、戦後にその責任を問われ刑死した日本人職員8人について聞き、戦争の残酷さを実感した。

 1年生11人は平和学習の一環で、旧直江津捕虜収容所や長岡空襲など、市内外の戦争に関わる出来事を調べている。

 生徒たちは1日、日豪協会事務局長の木原満男さん(77)の案内で、公園内にある日豪両国それぞれの犠牲者の追悼碑を見学した。

 木原さんは捕虜になることは恥ずかしいという当時の日本人の考え方が捕虜虐待につながったと説明し、「職員8人は捕...

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