「新大コシヒカリ」の開発や今後の展望について講演する新潟大の三ツ井敏明特任教授=柏崎市駅前2
「新大コシヒカリ」の開発や今後の展望について講演する新潟大の三ツ井敏明特任教授=柏崎市駅前2

 柏崎市の担い手農業者向け研修会が、市内で開かれた。暑さに強い「新大コシヒカリ」(NU1号)の開発に携わった新潟大の三ツ井敏明特任教授が、今後の展望を講演。環境対策や農家の収入増につながるとして期待される水田の中干し期間延長が、NU1号の品質にも良い影響をもたらす可能性があると説明した。

 中干しの期間を1週間延ばすと、水田から発生する温室効果ガスの一種・メタンの量を3割減らせるとされる。温室効果ガスの排出削減量は、国がクレジット(排出枠)として認証。生産者は、クレジットを企業などに販売することで収入を得ることができる。

 講演で三ツ井教授は、中干しの延長がNU1号の味や見た目に及ぼす影響について...

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