児童も訪れ即身仏に手を合わせた全海法師御開帳=阿賀町豊実
児童も訪れ即身仏に手を合わせた全海法師御開帳=阿賀町豊実

 江戸時代初期に阿賀野川の改修に心血を注ぎ即身仏となった全海法師の御開帳が、安置されている阿賀町豊実の菱潟全海堂で行われた。県内外から参拝者が訪れ、無病息災などを祈った。

 阿賀町鹿瀬地域に生まれた全海法師は、妻子の不幸が相次いだことから世の無常を感じ出家した。修行の後に菱潟に草庵を結んだ後は、阿賀野川の急流で命を落とす人が絶えなかったことを嘆き、難所を切り開くことに半生をかけた。85歳で往生を遂げ即身仏となった。御開帳は毎年7月8日に行われている。

 この日は朝早くから多くの参拝者が訪れ、曽川哲二住職(89)の読経の中、祈りをささげた。上川小の3、4年生12人も社会科の授業の一環で訪れ、静かに手...

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