巣立ちが確認されたコウノトリのひな=28日、上越市三和区(市提供)
巣立ちが確認されたコウノトリのひな=28日、上越市三和区(市提供)

 上越市教育委員会などは29日、上越市三和区で5月にふ化した、国の特別天然記念物コウノトリのひな1羽の巣立ちを確認したと発表した。2カ月ほどは巣の周辺で過ごすという。

 コウノトリの野生復帰に取り組む兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(豊岡市)によると、巣立ちは、ひなが巣から30分以上離れ、地上や樹木などに着地することを指す。

 上越市教委によると、市職員が28日に巣を飛び立って近くの電柱に止まるひなの様子を確認した。

 市文化行政課の担当者は「無事に巣立ってひと安心だ。観察する場合は150メートル以上離れるなどして温かく見守ってほしい」と話した。

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