第四北越フィナンシャルグループとの経営統合について語る群馬銀行・深井彰彦頭取
第四北越フィナンシャルグループとの経営統合について語る群馬銀行・深井彰彦頭取

 第四北越フィナンシャルグループ新潟に地盤を持つ地方銀行の第四銀行と北越銀行が経営統合して2018年に設立された持ち株会社。傘下2行は21年に合併して第四北越銀行となった。25年3月末時点の連結総資産額は10兆9777億円。連結従業員数は3504人。銀行の国内店舗は県内189店、県外14店の計203店。中国・上海に駐在員事務所を置く。 (FG、新潟市中央区)と群馬銀行1932年に設立された群馬県を地盤とする地方銀行。2025年3月末時点の連結総資産額は10兆5571億円。連結従業員数は2927人。銀行の国内店舗は群馬県内111店と同県外49店の計160店。海外は米ニューヨークに店舗があり、中国・上海やタイ・バンコク、ベトナム・ホーチミンに駐在員事務所がある。(前橋市)が2027年4月の経営統合を目指し基本合意してから3カ月余り。26年3月の最終契約に向けて、両社の協議が進んでいる。第四北越FGの殖栗道郎社長(62)と、群馬銀行の深井彰彦頭取(64)に、県境をまたいだ統合決断に至った経緯や背景、統合後の経営方針についてあらためて聞いた。

 第四北越フィナンシャルグループ(FG、新潟市中央区)に経営統合を打診した群馬銀行(前橋市)の深井彰彦頭取(64)。その趣旨について「純粋なビジネスの観点から考えた統合だ」と語った。

-第四北越FGに経営統合を打診した経緯を教えてください。

 「最初のきっかけは、第四銀行からの話を受けて、2020年12月に(地銀広域連携の)『TSUBASAアライアンス』に参加したことだ。第四北越銀行から話があって21年12月に個別提携を結び、想定を上回るシナジー(相乗効果)を発揮している。補完性が高く、親和性もあり、業績を伸ばせる余地があるので、統合してみたいと思った」

-新潟、群馬両県で人口減少が進んでいます。

 「人口減少が統合の理由ではない。...

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