
今後の営業戦略を確認したはばたき信用組合の会議=新潟市江南区
中小企業や地域住民を支える信用金庫・信用組合がもがいている。人口減少に伴う地域経済縮小が懸念される中、逆境を打開しようと顧客と共に課題解決を模索する。生産性向上に向けたDX支援や、営業地区の拡大、合併による経営基盤強化も進む。変革期に立ち向かう県内の信金・信組の取り組みを追った。(3回続きの3)
<中>“金融過疎地”で顧客開拓、ゆきぐに信用組合が貫く「真逆の戦略」
はばたき信用組合(新潟市江南区)の会議室は、熱気を帯びていた。各店舗の営業リーダーと役員、20人ほどが月1回参集する営業会議。戦略を確認し、現場が抱える課題と現状を共有している。
「合併でエリアが拡大し、情報量は格段に増えた。営業の成功事例も共有することができ、スキル向上につながっている」。出席した横越支店の堀口真志代理(46)は強調する。
合併を繰り返してきたはばたき信組。2014年に2信組が合併して...
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