
佐渡市役所
がん患者らへの放射線治療を終了するJA新潟厚生連佐渡総合病院の方針を受け、佐渡市は島外で放射線治療を受ける患者の船賃と宿泊代を支援する。関連議案を審議した市議会臨時会では、島の医療体制を巡って議論があり、市議からは「情報提供の遅れが不安を招いた」「県の財政支援が必要だ」との声が上がった。
佐渡総合病院は2025年度限りで放射線治療から撤退する方針で、新規患者の受け入れは7月末で終えた。
市は島外で放射線治療を受ける患者の船賃の半額を助成。30回など集中的に治療を受ける患者に限り、個人負担の上限を1万円とし、残りを市が補助する。宿泊代は1泊5000円を上限に支給。緩和治療で付き添いが必要な場合...
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