読売新聞が訴えている記事無断使用のイメージ
 読売新聞が訴えている記事無断使用のイメージ

 生成人工知能(AI)を用いた検索サービスに、自社の記事が無断で使われているとして、読売新聞が米新興企業「パープレキシティ」の提訴に踏み切った。著作権の侵害を理由に、記事の使用差し止めや約21億6千万円の損害賠償を求めている。背景には労力と費用をかけた記事の「ただ乗り」への反発があり、専門家は「AI時代に合わせたルール整備が必要だ」と指摘する。

 ▽複製

 焦点となっているのは、AI検索という新たなサービスだ。従来の検索では、利用者が入力したキーワードに応じて、関連するウェブサイトの一覧を示していた。AI検索は「〇〇を教えて」と質問すると、必要な情報をインターネット上で集め、それらを基に生成AIが...

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