自民党派閥裏金事件で、旧安倍派主要幹部で党政調会長も務めた萩生田光一衆院議員の牛久保敏文元政策秘書(46)が、政治資金規正法違反罪で略式起訴された(罰金30万円と公民権停止3年の略式命令)。検察内部では立件への慎重論も根強かったが、東京地検特捜部は、11人の市民で構成する検察審査会の起訴相当議決という「民意」に押され、当初の不起訴を覆した。同様に起訴猶予となった議員らの審査にも影響する可能性がある。

 ▽原則起訴

 元秘書の起訴内容によると、萩生田氏が代表の政治団体の政治資金収支報告書に、旧安倍派から還流された政治資金パーティー券の販売ノルマ超過分計1952万円を除いて記入したとされる。特捜部は...

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