
大腸内視鏡検査で病変が見つかった患者の割合
日本人がかかるがんの中で最も多い大腸がんは、初期段階で治療すれば完治する可能性が高く、検査での早期発見が重要だ。国立がん研究センター(東京)などのチームは、大腸内視鏡の映像を自動調整する新技術により、これまで見逃されやすかった平らな病変の発見精度が向上したとの研究成果を発表した。
新技術は「TXI観察法」。映像の色合いや粘膜の質感、明るさをリアルタイムで調整し、病変を際立たせる。医療機器メーカーのオリンパスが開発し、2020年発売の機器に搭載した。チームは23年、同センターを含む全国8施設で大腸検査をした40~80歳の956人を対象に、通常光を使う従来法と比較した。
その結果、隆起が少ない平...
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