18日、ウクライナ東部ハルキウでロシアの無人機攻撃を受けたアパート(ロイター=共同)
 18日、ウクライナ東部ハルキウでロシアの無人機攻撃を受けたアパート(ロイター=共同)
 18日、ウクライナ東部ハルキウでロシアの無人機攻撃を受けたアパートを見る住民(ロイター=共同)
 米ホワイトハウスでトランプ大統領、欧州各国の首脳と会談するウクライナのゼレンスキー大統領=18日(ロイター=共同)
 米アラスカ州アンカレジでトランプ大統領と共同記者発表するロシアのプーチン大統領=15日(ゲッティ=共同)
 ロシアがウクライナ侵攻を開始するまでの主な経過

 ウクライナはロシアとの戦闘が終結した場合に備え、再侵攻を抑止するための「安全の保証」の仕組みづくりを重視する。背景にはロシアが2014年にウクライナ東部で始めた紛争の停戦合意「ミンスク合意」が崩壊した負の歴史がある。国際機関が文民の停戦監視団を派遣したが、機能しなかった。ウクライナはロシアを抑えるには、米欧軍が関与する強力な体制が不可欠だと考える。

 ▽度重なる違反

 ミンスク合意は15年、フランスとドイツの仲介で成立した。和平に向けた道筋を定めており、その時点の前線で戦闘を止め、欧州安保協力機構(OSCE)が停戦監視を担った。前線から重火器を撤去することも盛り込まれたが、ウクライナもロシアも相...

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