
福島県内の除染土の処分と再利用のイメージ東日本大震災
東京電力福島第1原発周辺の中間貯蔵施設(福島県大熊町、双葉町)に運び込まれた除染土などは計約1410万立方メートルに上る。政府は地方にある国の施設で率先して使うことで、各地の公共工事などでの再利用につなげたい考えだ。ただ、関東地方で計画された実証試験は周辺住民の反対で事実上頓挫している。2045年3月までに県外最終処分を実現するための突破口になるのかどうかは見通せない。
▽人体影響なし
「候補地選定を目指して取り組みを進めたい」。中間貯蔵施設を視察した林芳正官房長官は今月10日、県外処分に向けた工程表を今月中に策定すると表明し、政府一丸で取り組む姿勢を強調した。
今回判明した工程表では30年...
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