捧和子さんの寄付を活用してそろえた書籍のコーナー=燕市白山町1
捧和子さんの寄付を活用してそろえた書籍のコーナー=燕市白山町1

 燕市内の図書館の蔵書の充実にと、故捧和子さんから寄贈された500万円の一部を活用し、燕図書館(白山町1)が83冊を購入した。生前の捧さんの希望に沿って日本文学や芸術分野の本をそろえ、今月から、1階エントランスに「捧和子氏図書」として特設コーナーをつくり展示している。

 捧さんは燕物産(小池)の創業家で、燕の洋食器産業発展に尽力した8代目捧吉右衛門の三女。読書が好きで、市図書館協議会の委員を長く務めた。短歌やピアノにも親しんだ。今年6月、95歳で亡くなった。

 捧さんは4月、「95年生きてきた証しに」と市に500万円を寄贈。図書館の日本文学や芸術などの本の充実を要望していた。...

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