
島内外の団体が舞囃子などで観客を魅了した世阿弥供養祭能楽大会=佐渡市中興
1434年、72歳の時に佐渡に配流された室町時代の能の大成者・世阿弥をしのぶ「世阿弥供養祭能楽大会」が、佐渡市中興の金井能楽堂で開かれた。島内外の団体が舞囃子(ばやし)などを披露し、観客を幽玄の世界へいざなった。
佐渡能楽連盟が主体の実行委員会と県能楽連盟が17日に主催し、今年で73回目。島内外で活動する宝生流と観世流の団体から計約60人が出演した。
大会は、世阿弥が配流後に滞在したとされる正法寺(佐渡市泉)の住職による法要から始まり、演者が次々と舞台に上がった。世阿弥作の「清経」など13の演目を素謡や仕舞、舞囃子で披露。観客は優美な鼓や笛の演奏や、迫力のある謡に合わせた舞を静かに見入ってい...
残り79文字(全文:379文字)