中国政府が開いた、抗日戦争勝利８０年を記念する行事についての記者会見＝２８日、北京（共同）
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が９月３日に北京で開かれる抗日戦争勝利８０年記念行事で、中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領と初めてそろい踏みする見通しになった。大方の見方を裏切る６年半ぶりのサプライズ訪中。米朝首脳会談への秋波を送るトランプ米大統領をにらんだ「後ろ盾」として、中国との関係を再構築したい思惑が垣間見える。
▽てこ入れ
「中朝関係の維持、強化、発展が中国の揺るぎない立場だ」。中国の洪磊外務次官補は２８日の記者会見で、金氏訪中を歓迎した。北朝鮮問題を担当する日本政府関係者は「金氏出席は全く予想していなかった」と驚きを隠さなかった。
外交筋の間では、北朝鮮からは崔竜海・最高人...
残り1003文字（全文：1303文字）
