東京都内の喫茶店でライブする清水宏。客の反応を見ながらテンションを上げていく。額から汗が噴き出た=2025年5月、東京都品川区の「隣町珈琲」(撮影・京極恒太)
 東京都内の喫茶店でライブする清水宏。客の反応を見ながらテンションを上げていく。額から汗が噴き出た=2025年5月、東京都品川区の「隣町珈琲」(撮影・京極恒太)
 ライブ中の清水宏=2025年5月、東京都品川区の「隣町珈琲」(撮影・京極恒太)
 ライブが始まる直前、マイクの調子を確かめる清水宏=2025年5月、東京都品川区の「隣町珈琲」(撮影・京極恒太)
 ライブする清水宏(奥)。客に拍手を求め、舞台に駆け上がった。客席と一体感が生まれた=2025年5月、東京都品川区の「隣町珈琲」(撮影・京極恒太)
 清水宏の年表
 タイトルカット

 「不法移民には出て行ってもらうと言っているが、おまえらがそうだろー。(先住民を)追い払って」「アラブまで行って、自分の理想を押しつけている。迷惑!」

 東京都内のトーク会場。清水宏(しみず・ひろし)(59)が米国政治について身ぶりを交えて語ると、数十人の客がどっと沸いた。清水は社会や文化への風刺を織り交ぜる欧米の一人語り、スタンダップコメディーの日本での第一人者だ。

 トランプ米政権からイスラム教、村上春樹に生成人工知能(AI)、森羅万象をテーマに全国を巡業する。トレードマークのオレンジ色のシャツは、公演の後はいつも汗でびっしょりになる。専門家とテーマを深掘りすることもあり、読書の後のような満足...

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