
カラムシの繊維を使った機織りを体験する参加者=上越市の旧今井染物屋
上越市で受け継がれる手仕事などを体験するワークショップが、大町5の市文化財の町家「旧今井染物屋」をメイン会場に開かれた。家族連れらがカラムシの繊維を使った機織りや、伝統工芸品バテンレースの小物作りを楽しんだ。
市が8月上旬に開き、市内外の伝統工芸やクラフト作品を手がける個人・団体が体験ブースを設けた。
カラムシ繊維の機織りに挑戦した参加者は、踏み木を足で操作して横糸を通し、「とん、とん」と小気味いい音を立てながら布を織っていた。
カラムシの繊維は越後上布の原料で、戦国武将上杉謙信の財政力の源だったことでも知られる。体験した上越教育大付属中2年の生徒(13)は「歴史ある布を自分の手で作れるなん...
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