
自民党の両院議員総会後、取材対応を終えた石破首相=2日午後、首相官邸
石破茂首相(自民党総裁)は参院選を総括する両院議員総会に臨んだ。大敗の責任を認めながら当面の続投は譲らず、自身の進退について煮え切らない態度に終始した。その半面、政権の大黒柱である森山裕幹事長をはじめ党四役全員が辞意を伝え、首相の基盤は大きく揺らぐ。総裁選前倒しの是非を問う通達も出され、8日の意思確認に向けた攻防が本格化した。
▽歯切れ悪く
「地位に恋々とするものでは、全くございません」。2日、自民党本部8階ホール。首相は両院議員総会の冒頭、険しい表情で訴えた。7月の参院選後、懇談会も含め3回目の全体会合。「多くの同志を失った。選挙は最終的に総裁たる私の責任だ。逃れることは決してできない」と...
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