
「施設の子どもたちにとって、普段は食べられないような食事はごちそう。楽しい思い出になったらうれしい」と語る清水鈴歌さん=十日町市
児童養護施設で暮らす子どもたちにおいしい物を食べてもらおうと、十日町市松代の松代小学校の養護教諭、清水鈴歌さん(25)が13日、論文入選で得た助成金でパンを購入し、上越市の「若竹寮」に贈る。自身も児童養護施設で暮らした経験があり、施設への寄贈を「恩返し」と話す。施設の子どもたちには「みんなを応援してくれる人がいる。夢を諦めないで」と語りかけるつもりだ。
長野市出身の清水さんは、幼少期から高校卒業まで、児童養護施設で暮らした。「当たり前の、普通の生活を送れることが幸せだった」と振り返る。
高校卒業後は看護学校に進学する夢を持っていたものの、金銭的な余裕もなく、半ば諦めていた。しかし、児童養護施...
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